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「ボコって血まみれにした人の写真がスマホに…」同棲相手(24)を暴行死させた全身タトゥー男(22)が半殺しにした元同僚の告白「250万円を奪われた上に髪を掴んで殴る、蹴る、目には真っ青なアザが…」
2023/09/29

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 千葉県柏市のマンションで同居していた齋藤瑞希さん(24)に暴行を加えたとして9月24日に千葉県警に傷害容疑で逮捕された小松魁人容疑者(22)。9月10日、小松は齋藤さんに対して約20分にわたって顔面を殴るなどの暴力をふるった。それから10日以上が経過した9月23日、小松は「女性が室内で倒れ、意識がない」と警察に通報。駆け付けた警察に逮捕された。齋藤さんは搬送先の病院で死亡が確認されている。

「警察は今後、傷害致死に容疑を切り替えることも視野に入れ捜査をしています」(社会部記者)

小松がこれまでに起こしてきた”暴力沙汰”

 小松と齋藤さんは同じキャバクラ店でボーイとキャストの関係だったこともあり、交際していたという。

「彼が起こした“暴力沙汰”は一度や二度じゃない。できる限り重い罪を与えてほしいと思っています」

「週刊文春」の取材にこう語るのはA氏。かつて小松と茨城県龍ヶ崎市のパチンコ店で同僚だった人物だ。

「小松は18歳の頃、私の後輩の新入社員としてパチンコ店に入ってきた。ちょっとしたことでキレて手を出すやつで、先輩社員を2、3発殴ったり、副店長に殴りかかるなど、2度も暴力沙汰を起こした。結局、8カ月あまり働いてクビになりました」

 A氏は、でこのように証言した。だが、A氏が巻き込まれた“事件”はそれだけではなかった――。

◇◇◇

 小松がパチンコ店を退職したことで、A氏との関係は一度は途切れた。

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しかし、2021年冬、A氏のもとに小松から突然LINEが届く。そこからやり取りが始まったという。

「大手質屋チェーンのフランチャイズをやりたいと思っている。2人で仕事をやらないか。自分は今建設会社で社長をやっているんだ」

 小松はこう持ちかけてきた。だが当初、A氏は半信半疑だった。

「嫁や娘をどうされてもいいのか?」と”豹変”した小松

「確かに昔知っていた小松はすぐカッとなる男でした。ただ、パチンコ店を辞めて今はまともな大人になったのかなと。なので、ビジネスパートナーになるつもりで、出資金200万円を小松の口座に振り込んだんです」(A氏)

 A氏は投資話をする際に小松を自宅に招いた。一時期は家族ぐるみの付き合いをしていたという。ところが、フランチャイズ経営の話については、一向に進展がなく、焦れていた。しびれを切らしたA氏は2021年4月、小松が元交際相手に家賃だけ支払わせていた茨城県牛久市のアパートに向かった。そして「自分が出資した金はどうなっているのか」と小松を問いただしたという。

 すると、小松は表情を歪ませて“豹変”したのだという。

「お前、俺のことを疑ってんのか。嫁や娘をどうされてもいいのか?」

 A氏が振り返る。

「元々、小松はヤクザと関わりがあるということを吹聴していました。さらに、スマホにはボコボコに殴って血まみれにした人の写真を保存している。それもあり、凄まれてビビッてしまいました。

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『どうやってケジメつけるんだ?』と詰められ、内心では『何のケジメ?』と思ってはいたのですが、とにかくこの場を収めたい一心で金を渡してしまった……。慌てて銀行に50万円を下ろしにいって、小松に手渡しました」

 合わせて250万円を小松に奪われたA氏だったが、これで終わらなかった。

「これだけじゃ気が済まない。どうしてくれるんだよ!」

 そう言って小松は迫ってきたという。

約30分にも及んだ小松からの暴行「半殺しにされました」

「ボコられることは想定していました。ただ、家族のことだけは守りたかったので『気が済むまで好きなようにしてください。でも妻や娘にだけは手を出さないでください』と懇願した。すると、小松は全力で殴りかかってきたのです」(A氏)

 暴行は約30分にも及んだ。

「半殺しにされました。もうダメかと思った。殴る、蹴る、投げる……自分で立てなくなるまでボコボコにされ、頭やアゴにパンチがヒットして膝からガクッと落ちると、また髪の毛を掴んで無理やり立たせ、また殴る。これが繰り返されました」(同前)

 その後、A氏はなんとか自力で逃げ出したが、

「病院に行き、全身打撲と診断されました。幸い骨折などはありませんでしたが、顔がパンパンで目の周りは真っ青。酷い脳震盪にも苦しみました。ただ、何らかのアクションを取った場合、小松からの報復が怖かった。なので、医師には誰にやられたのかも話さず、診断書も取らなかった。

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当然、傷害保険は一切下りませんでした」

 コイツと関わると今度は家族が危ない──そう感じたA氏は、この一件以降、小松の呼び出しに一切応じることを止め、LINEや電話は無視。完全に関わりを断った。

「『無視してんじゃねえ!』と怒りのLINEが来ていました。妻には『俺がいない時に何かあったら警察を呼んでくれ』と言い含めていました。結局、縁は切れましたが、“またあいつがやって来るのではないか”という恐怖心はずっと心の片隅に残っています」(A氏)

 “暴力衝動”を抑えきれない小松は、今回、ついに交際相手の命を奪ったのだった。

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「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。

文春リークス:

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引用元:https://bunshun.jp/articles/-/66098,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]